ヒミズは、一緒にがんばろうって言おうよ映画

GEOにヒミズが入荷していたので、
さくっと借りてきました。
園子温監督の映画のなかでは、
一番良かったんじゃないでしょうか。
次点で冷たい熱帯魚かな。

以下、ネタバレ含みます。
未見の方は注意!



この監督、映画を撮るのが下手なんだよね。
ただ、色々な偶然が重なって、結果として
面白い作品が出来上がっているなと思いました。
もうちょっと、抑えるところは抑えるようにしたら、
もっと良くなるのにね、残念です。
これを娯楽作として捉えても、例えばゴールデンスランバーとかの
ほうがよっぽど完成度は高いしね。
将来的にはプロデューサーとして活動していったほうが
いいんじゃないだろうか。

映画の内容としては、
さすが元詩人、恋の罪なみに全編にわたってポエム満載です。
ジャンプのブリーチみたいですね。
そういう青臭さは嫌いじゃないです、
むしろ好き。

あいかわらず、俳優は映画中ずっと叫びっぱなしです。
暴力シーンも多いから、俳優の負担はでかかったんだろうな。
ただ、主人公が包丁を持って街をさまようシーンがあるんですけど、
ここだけは、ちょっと押さえ気味に撮ってましたね、
あれを、もうちょっと全体的に使えると良いんだよね。
抑えるところは抑え、騒ぐところは騒ぐ、
メリハリが大事です。

仙台在住としての感想は、
別に、撮影に来るのは良いと思うんだ。
カメラワーク見ていると、クレーン車まで持ってきてるから、
結構本気で来たんだと思います。
どんどん活動して、日本の景気を良くしてください。
ただ映画作品としては、
ちょっと震災シーンが多かったかもしれません。
なんかちぐはぐだったし、最後のがんばれもいらないかな。

震災的な視点でいうと、
これは、(海外も含め)第三者が第三者に向けて、
一緒にがんばろうって言おうよ映画ですね。