心霊スポットに巣食うモノ

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新作動画、出来ました。

動画は、こちら。


www.youtube.com

 

「心霊スポットに巣食うモノ」

 

これは、過去に俺の体験した

洒落にならないほど

怖かった体験談です

 

俺は無類のオカルト好き

同じオカルトが好きな仲間で

友人のA男とB子がいた

 

その日も、いつものように

3人で集まって怖い話を

2時間ぐらいしていた

 

「ねえ、今から心霊スポットに

 行ってみない?」

 

突然、A男が言い出した

最初は冗談だと思ったが、

どうやらA男は本気らしい

 

俺とB子は勢いに乗せられ、

本当に心霊スポットに

行くことになった

 

「心霊スポットに

 巣くうモノ」



俺らの住んでる所は、

ど田舎のT県にある。

 

その県内のF市にある廃墟が

そこそこ有名な

心霊スポットとされており

A男の運転で

その廃墟に向かった

 

もちろん真夜中

いざ着いてみると

周りは真っ暗だった

 

俺とB子はかなりビビって

いたのだが

好奇心モリモリのA男が

先頭に立って

廃墟に侵入していく

 

以前から結構

野次馬が来ているらしく

廃墟の入口に

注意書きの看板が

立て掛けてあった

 

「近隣の迷惑になります

 むやみに入らないで下さい」

 

もちろん無視して

廃墟の中に入っていった

 

入ってみると、廃墟の中は

意外に広かった

以前はホテルだったのだろうか

店舗だったのだろうか

荒れ果てた現状からは

想像もできない

 

中は当然のように明かりがなく

真っ暗闇で何も見えなかった

その日はあいにく

曇り空だったため、月明かりも

ほとんど期待できなかった

 

思いつきで来たせいか

全員、懐中電灯を持っておらず

三人とも携帯のライトを頼りに

固まって捜索していった

 

地元のヤンキーだろうか

朽ちた壁にスプレーで

夜露死苦」だの

「喧嘩上等」だの書いてあった

 

ゴミをかき分け更に奥に進むと

襖のある和室みたいな

部屋があった

 

襖と襖の間に

写経みたいなお札が

縦に目茶苦茶貼ってあって

流石に三人もビビった

 

ここはガチなのか?

と思いながら

先へ進もうと

階段の前に来たとき

A男のスマホ

メールの着信が入った

 

びっくりして

恐る恐るA男の携帯を

三人で見ると、、、



「今すぐ家に帰って!

 お願いだから」

 

霊感のある友人の

C子からだった

 

次に、俺とB子のスマホ

同時に着信があった

 

「どこにいるか

 解らないけど

 今すぐ家に帰って!」

 

意味が分からなかった

 

俺が戸惑ってたら

隣にいたB子が

いきなり猛スピードで

出口に走り始めた

 

俺とA男は訳がわからず

とりあえずダッシュで走る

B子を追いかけた

 

出口近くでB子が

「みんな早く帰ろう!早く!」

と叫んでた

 

訳がわからないまま

俺らはこの廃墟から

逃げ帰ることになった

 

帰りの車内は重い雰囲気で

誰も喋らなかった

 

俺は、さっきのメールが

気になったので

C子に電話してみた

 

俺「どうしたの?」

C子「どこにいたの?」

俺「F廃墟。

 心霊スポットだけど、

 メールの意味が

 分からないんだけど?」

 

C子「そうだったんだ。

 私今さっきまで寝てたのね

 

 そしたらアンタとAとBが

 夢に出てきて三人共

 傷だらけだったん

 すっごく嫌な予感したから

 メールしたの」

 

俺「マジで?

 俺達その時、その廃墟の

 上の階まで行こうと

 しとったんやけど」

 

C子「行かない方が

 良かったと思うよ。」

 

俺「なんかあったんかな?」

 

C子「わかんないけど

 なんか不安になってね

 でも戻ってくれて良かった

 じゃあ私また寝るね

 おやすみー」

 

俺「あ、はいはいお休みー」

 

俺は

二人に電話の内容を話す

 

A男

「C子ってモノホンなんかな?

 つかB子なんでいきなり

 走り出したん?」

 

B子「、、、見たんだ」

 

俺「何を?霊!?何系??

 髪の長い女!?」

 

B子「違うよ、、、

 あのとき台所付近に行ったら

 カップ麺の容器の空が

 大量に落ちてたの」

 

A男

「なんで、それで逃げたの?

 つか見たって何を?」

 

B子「あのね、

 あのとき見たのは、

 両手に包丁持った

 ホームレスみたいな人」

 

B子「階段を上がった

 二階の廊下から仁王立ちして

 こっち睨んでいた」

 

俺 ・A男

「マジで?ヤバくない?」

 

B子「だから逃げたんだよ」